
人数の町という映画を見たので感想を書いていく。
終わり悪ければすべて悪し

終わりよければ全てよし。とはよく言ったもので、この映画はその真逆で、終盤にかけて「ん?」「んん?」の連発展開なので駄作感が否めなくなってしまう。
序盤はカイジ的な話で、クズを集めて「人数」として利用している世界観や描写などよくできている。
働いたところで最低限の暮らしがギリギリしかできないなら、働かずにこういう暮らしでも良いじゃないか?と思わせるある意味ではベーシックインカムを示唆するような内容でもあり、そういう意味でも非常に現代的だったりと中盤くらいまでは面白くなる要素満載でワクワク感もあったのだが…
急に関係ない人の話になる
ところが途中からヒロインの女の姉が登場し、その姉と主人公がいきなり恋愛関係となり、一緒に脱走するという展開に・・。
ん?どうした? いやいや…。またぁ~。
と、最初はこれを含めたミスリード的なことだと思い、すごい演出だなと関心して見ていたが..まさかの本気展開で結局最後までこの関係のない姉と駆け落ちして終わるという糞オチで終了…。
まじか・・。
こんなんだから邦画はクソすぎて金払ってまで劇場には行けないんだよな~。と改めて感じさせてくれた点では良作なのかもしれない。
よかった~ネットで見放題で見れて。
という皮肉のひとつも言いたくなる仕上がり具合です。
まとめ
真面目な話、途中までよくできているだけにもったいない。
なんで組織の人1人やっちゃってるのに、最後に雇ってもらえたのか..
底辺から抜け出せない人々が人数として利用されていくも、最低限の暮らしは保証されてるし、美味しいものも食べれて、性も満たされ、毎日遊んで暮らせてこんな暮らしも悪くないなぁ~。
からの・・暴動が起きて、我々の自由と尊厳を取り戻す!という主義主張みたいなものがいっさいないというのは残念でしかない。
これを見て、世界観作るまではわりと誰にでもできるのかもしれないとも思った。
最終的にどこに落とし所を見つけて、ストーリーを展開させていくのか。これが難しいのかもしれない。
ストーリーはオチから考えたほうが良いというのも、こういう設定だけ面白い作品を見ると改めて痛感させられる。