
無能のナナというアニメを一気見したので感想を書いていく。
内容的にネタバレなしで感想書きにくいのでネタバレには普通に触れていきます。
あらすじ
特殊能力を持つ学生たちが1つの島に集められている。
学生たちは、人類の敵と戦うための訓練をするために島に住み込みで学校に通っている。
ある日、クラスに転校生2人がやってくるのだが…
1話から衝撃展開で面白い!

序盤は思いっきりギャグっぽい学園ものなのだが、1話の終盤にかけて急速にミステリーな展開になっていく。
最初に主人公に見せる男子生徒が実は噛ませ犬で、転校生のほうが主人公というミスリードも上手。
名前が「ナナオ」でヒロインが「ナナ」で、男のほうも能力はあるが無能っぽさをしっかり演出しているからタイトルもミスリードになっている。
表と裏を上手く表現している。毎回続きがすごく見たくなる終わり方なので、リアルタイムで見ないで良かった。
能力ミステリーという新しいジャンル
普通、能力ものといえば能力バトルが定番で、必ずといって良いほど能力を生かしたバトル展開になるわけだが、このアニメは基本的に戦闘はせずにミステリーがメインになっている。
主人公が犯人だと分かっている状態で見るので古畑任三郎っぽい感じもある。
とにかく能力を上手く使ってミステリーを作っているのが素晴らしい。
続きが気になり原作を読んでみた
アニメ全13話を視聴して、続きが気になりすぎて原作漫画を購入してしまった。
しかし残念なことに、アニメの続きとなる5巻からは急速に内容が微妙になっていく。
島を脱出して普通の都市に舞台が移るのだが、島を脱出してしまうと閉鎖感がなくなり一気に緊張感がなくなってしまう。
あと、前回の生き残りとか軍とか出てきてもイマイチ展開がパッとしないというか、キャラが活かせれていないように思う。
主人公のナナが悪人から中途半端なところで正義に目覚めていくのも何か考えがあっての展開かと期待したが、話を見ている限り勢いで描ききろうとしている感じがするのが怖い。
1話でナナに崖から突き落とされたナナオも実は生きており再登場するが、今のところいっさい機能していない…。
最初からストーリーをある程度練っていたのかと思ったが、おそらく設定はそれなりに作っていたが途中から勢いで描いている感じがする。
月刊連載なのにページ数が少ない回もあって、そのへんからも作者は迷走気味なのではないかと心配になってくる。
原作と作画が分かれている漫画なので、原作者のほうはしっかりと話を練り込んでいるとはずなのだが、迷走していそうで心配である。
総括
アニメに関していえば丁度良いところで区切れていると思う。
この終わり方だと完全に2期に期待してしまうんだけど、原作を読んでしまった今としては2期はない方が良いかもしれない…。
まだまだ連載は続く感じなので何とか綺麗に終わって欲しい。
月刊連載なのも歯がゆいところ。
序盤の勢いそのままにアニメ12話で綺麗に完結してくれれば神アニメだったのになぁ。