
エスジェイ(@crisisnoeln)です。
女子無駄の実写版ドラマが今年の1月から放送されています。
現時点で4話まで放送されたのですが、思っていた以上に面白いので紹介します。
女子高生の無駄づかいとは・・

女子高生の無駄づかい(以下、女子無駄)は、ビーノ氏が描く女子高生の日常コメディ漫画。
変わり者の女子高生たちの何てことのない話が大半なのだが、読んでいて癖になる面白さがある。
漫画はWEB漫画サイトで連載されているので、毎回最新話は無料で読むことができます。
ただ今のところ、連載は月1連載っぽいので更新頻度は低いです。
女子無駄が読めるコミックNewtypeはこちら
→https://comic.webnewtype.com/contents/joshikosei/
実写版作品はなぜ最近多いのか..
女子無駄に限らず、近年はやたらと漫画原作を実写化するのが好きな傾向がある。
進撃の巨人やジョジョの奇妙な冒険、BLEACH、るろうに剣心など、メジャー作品の実写化も目立つ。
ひとつには、やはり情報過多の時代の影響もあるだろう。
情報が多すぎて新しいコンテンツに目を向けることがなかなかしにくいので、昔流行った作品などを実写化することで注目を集めざるをえないということ。
娯楽の多様化という問題もそのひとつといえよう。
漫画や映画といった娯楽は、近年の娯楽の多様化によって年々厳しくなってきている。
だが、映画を見に行く人の割合というのは、実は2010年代に入り一度ガクッと下がったものの、ここ10年では大きく変動はしていない。(国内事情)

情報ソース:https://newswitch.jp/p/17217
この10年の人気をギリギリのラインで支えているひとつの大きな要因に、漫画原作の人気作を無理矢理に実写化するという手法があるのだろう。
上手く噛み合うことで実写化が面白くなるケースがまれに起こる。
連載テレビドラマでも基本は同じで、数字を取らないとダメなので、結局は「原作ありきの実写化の多様化」という手法に帰結するのだろう。
実写版女子無駄は何が面白いのか?
女子無駄はギャグ漫画に分類されるとは思うが、ギャグがキレキレという類の漫画ではない。
登場人物も含め、ゆる~い世界観と、妙なリアリティが面白く感じるポイントだろう。
大半のネタが作者の実体験なのだろうか、非現実的なネタはほとんどなく、クスクス笑える程度の小ネタを女子高生がやるという点が面白かったりする。
B&Lアイズ
(エスジェイ作)
私の好きなネタの中に「BLアイズ」というものがある。
主要登場人物のひとり菊池茜(ヲタ)は、恋多き漫画家を目指すオタク女子高生なのだが、BLの性質を持つ。
BLとはボーイズラブの略で、男同士の恋愛だったり、それっぽい行動自体を指すこともある。要はモーホーだ。
個人的にはまったく理解できないのだが、腐女子というのは意外にも多いのだ。
BLアイズは発動すると、あらゆるものがBLに見えてしまうという大技だ。

原作では、担任教師と体育教師が会話しているところを遠目で見ながら「あれでもBLできるのか?」という友人のフリに対して実践し「いやいや無理無理」と言い残し、トイレに行き「余裕でしたッ!」っていうオチなのだが、これの実写版がドラマの3話に登場する。

結論から言って、このBLアイズの実写版は非常に面白い。
原作の面白さを超えるものがある。
なにが面白いかというと『間』がたまらなく面白い。漫画技法だと、どーしても発動している時間の長さというのを具体的に表現するのが難しくなる。
だが、実写版なら発動している時間を何十秒か流せばそのまま伝えることが可能だ。この「間」がたまらく面白い。
これだけならアニメ版でも可能なのだが、もうひとつホモフラグは絵で見る以上に、実写で見るほうが圧倒的に印象が強烈ということもあるだろう。BLアイズ発動中にヲタの脳内で担任のワセダと教頭先生のBL妄想シーンが出てくるのだが、この絡みがまた絵的に際どいのだが、それがまた面白い。役者のチョイスや演技も良いのだろう。

私は1話、2話を見て「ああ、また実写版やらかしやがったな。」と思っていたのだが、3話のBLアイズを見て「これはネタによっては原作よりも面白くなるな」と確信した。
岡田結実のパンティなら10万円で欲しがる人はいる
女子無駄は「どこか痛い女子高生」がひとつのテーマになっているわけだが、漫画の絵は可愛いし、実写版では可愛い女の子が演じている。
こういうギャップもこの作品の良さのひとつだと思うが、主人公のバカは漫画でも唯一と言っていいほど可愛いルックスをしていない。

実写版では岡田結実がバカ役を演じている。

確かに雰囲気は似ているし、バカっぽい感じは凄い出ているのだが、決定的に違うところが「可愛い」と感じるかどうかである。この認識の違いで笑えるかどうかが左右されてしまうこともある。
3話の冒頭で「バカの脱ぎたてパンティを買うやつはいるのか?」というネタがある。
これは原作漫画だと、バカの絶妙なルックスもあり、かなり面白い方のネタなのだが、実写版の岡田結実だと、少し可愛いすぎて普通に脱ぎたてパンティが欲しいと思ってしまう欠点もある。
ここで「ウワオ!」「出たっ!」というギャグで返すことができれば、また違う方向で笑いが生まれるのだが、本人的にはその方向で笑いを取るのは不本意なのかもしれない。
まとめ
実写版の女子無駄は1話、2話の時点では「やらかしやがったな」という印象だったのですが、3話~は結構面白いなと感じるようになってきました。
単純にキャストとかドラマの世界観に慣れたというのもあるでしょうけど、漫画(アニメ)と実写の違いを認識できたのも大きい。
原作漫画、アニメが面白いと思った人でも、原作を見たことがないという人にも是非とも実写版の女子無駄は見て欲しい。