
エスジェイ(@crisisnoeln)です。
映画イノセンツを見たので感想をまとめていきます。
ストーリー
9歳の少女イーダと少し年の離れた障害のある姉の4人家族は団地へ引っ越して来る。
その団地に住む子供は特殊能力?がある子がおり、イーダと姉のアナは能力者たちと遊んでいるうちに…。
雑感
導入の入り方と、ミステリアスな世界観で序盤から引き込まれていく。
途中まではテンポも凄い良くて、事件に発展していくあたりまでは緊張感もある。
しかしながら、終盤にいくにつれ展開ついて来なくなり、ただただ能力少年らの小競り合いで終わってしまう。
結局は小規模なミステリで終わってしまう感じ。
気になるポイント
最近ありがちなポリコレ云々。
要はいろいろな立場の方へのご配慮ってやつで、明らかにこの階級に黒人がいるのは不自然なのに黒人の役職者がいたり、恋愛映画に1組は同性愛者が出てきたりと、まあそんなやつだ..。
この映画も、ご多分に漏れずお姉ちゃんが自閉症という設定で登場するわけだが、この障害がとくに何に繋がるわけでもないというのが、見てて歯がゆいというか、まあ不自然に感じてしまうわけで…。
お姉さんの障害が能力と関連性があって、障害者とのパワーバランスが逆転し、最終的に弱者が強者になってく…。そんな展開に途中はちょっと期待もしたが、そんな展開にもならず、ただただ一部の立場の方への配慮ってこととしか思えない無駄設定だった。
キューブという映画にも知的障害が登場するが、キューブにおいては障害者が超重要人物として出てくるので、むしろ障害者でないと駄目なくらいのオチまでついてくる。
そもそも意味がないなら同性愛者や障害者を出すな!って考え方自体がもうポリコレ的にはNGなのだろう。
いつの日か、またクレヨンしんちゃんの映画にオカマがいじられキャラで登場するのを願うばかりだ。
面白い映画には目的がある
最近気がついた面白い映画の共通点として、目的の有無というのがある。
要は何を目的にしているのかが分かりやすいというのは非常に重要で、これがシンプルになればなるほど面白いというわけではないのだろうが、見てられる率を上げることはできるという法則だ。
逆に目的が抽象的になればなるほど面白いを追求するのは難しくなってくる。
目的がなくなってきちゃうというのもこの映画の微妙なところなのかもしれない。
週刊連載の漫画でも展開が内輪揉めになると、面白くなくなる傾向は強い。
これは分かりやすい目的がないから面白味が薄れるのだろう。
例えば、シンプルに密室脱出の映画なら、とにかくそこから抜け出すという明確な目標があるので分かりやすいわけだ。
キューブもそうだし、ハッピー・デス・デイという映画もシンプルに脱出することが目的で没入感はある。
シンプルさを超越したところに新の面白さがあるんだよ!
というのももちろんあるが、そんな作品は100作品に1作品もないレベルなので、毎日映画1本見ても年に数作程度しか出会うことはできないのだろう。
そう考えると、やっぱり面白い映画を見つけるには、とにかく数をたくさん映画を見るしかないとも最近思っている。