【ヘンダーランド】ホラー要素もあるしんちゃん映画の最高傑作

エスジェイ(@crisisnoeln)です。

先日、Netflixでしんちゃんの映画をいろいろと見てました。

中でも一番好きな映画で、ぼくが生まれて初めて見に行った映画「ヘンダーランドの冒険」のレビューをしていきます。

今、ネットフリックスで見れるんですよね。ちょっと前までは、しんちゃんはAmazonだったんですけど、ネットの放映権?はすぐに変わりますね。

ヘンダーランドのポイント

ヘンダーランドとは一体?

序盤の導入のネタ振りが素晴らしい。

吉永先生が絵本を読んで現実的な話を園児たちがし始めるくだりで、最終的にはしんちゃんが急にヘンダーランドの歌を歌いだし収集がつかなくなるという園児あるあるの後、次のシーンでは元ネタのCMをしんちゃんの父親が見ているというシーン切り替わるわけですが、この演出が素晴らしい。

見てる側からすると、ヘンダーランドって何なんだよ。って思うわけですが、その元ネタはこれです。って答えがすぐに分かる演出で、この一連の流れが何度見ても凄いなーと思える。

笑いの基本 天丼編

魔法のトランプ「すげーな凄いです」のカードを使えば、思ったことが具現化するわけですが、私利私欲のために使うとカードの効果はすぐに切れてしまいます。

ここでしんちゃんは、今ハマっているアイドルのお雛(雛形あきこ)を水着姿で召喚させます。

アニメ映画でお馴染みのゲストタレントをギャグで使うというのも面白いですが、この雛形あきこの使い方が抜群に上手いです。

最初、しんちゃんはカードの能力を確かめるために、お雛を呼び出します。

ここではカードの効果が本物であることを証明するのと同時に、私利私欲のために使うことは許されないというルールも教えてくれます。

2回目は、父ひろしが戻ってきて魔法のカードが信じれないというときに呼び出します。ここではヒロシがカードの効果を納得すると同時に、トッペマが呆れるという1回目とまったく同じパターンで笑いを誘います。

3回目は、母みさえが戻ってきたときに、ひろしのときと同じ要領で雛形あきこを呼び出しますが、トッペマとみさえが入れ替ってしまってるので、ここで鼻の下を伸ばす、ひろしとしんのすけがみさえにシバかれるというお約束パターンで綺麗に落とします。

雛形あきこも毎回呼ばれるたびに基本プロフィール的な自己紹介しかしないのも何度も聞かされるとジワってきます。

笑いの基本 裏切り編

カードの力で助っ人を呼ぶしんちゃん。全部で3人出てきます。

1人は仮面ライダーが元ネタのアクション仮面。2人目はガンダムが元ネタのカンタムロボ。

そして3人目はしんちゃんの創作キャラである豚のぶりぶりざえもん。

原作のお馴染みのキャラでもあるが、映画らしくオールスター勢揃いという感じでワクワクします。

ぶりぶりざえもんが相手の強さを悟り裏切ろうとするも、裏切りに失敗し見方からボコられるという流れは、今ではベタなお約束ネタ化していますが何度見てもこのシーンは面白いです。

VSス・ノーマンは作中通しても一番笑い要素の強い場面となっています。

呪文を忘れてしまうしんちゃんに、ス・ノーマンが勢いで正解を教えてしまうボケも間のとり方含めて完成されています。

3人組の一人に変なやつを入れておくというお笑いの教科書のような助っ人構成も素晴らしいです。

 

歌が良い!

この映画の主題歌は雛形あきこが歌っていますが、何よりも作中に登場するヘンダーランドのテーマと、トッペマ・マペットの歌が異常に耳残りが良いです。

「わたしは~トッペマ~あなたのしもべ~♫」という耳残りの良いフレーズとリズムであるが、最後のオチでも歌われている。

 

本編はホラー風の王道冒険譚

ヘンダーランドは、みさえとひろしが人形にされたり、夜中に雪だるまに襲われたりと、何かとホラーっぽい要素が多いですが、かなり王道な冒険譚となっています。

最初、しんちゃんはヘンダーランドが悪の組織の巣窟だと知ったときは、恐怖でトッペマや世界を救うために行動できませんでしたが、両親を奪われたことで恐怖心を振り払って世界を救う選択をします。

5歳の子供が一人で埼玉から群馬まで電車を乗り継いで行き、最後はヒッチハイクまでしてたどり着くわけです。

作風自体がギャグなので、ラスボスがおかまだったりと、緊張感が抜けるシーンが多いですが、本質的には世界を救うという立派な冒険譚として成立している完成度の高い作品なのです。

 

おまけ 小ネタ

なぜか遠足のバスの中では、ボーちゃんの代打としてチータさんが登場している。

ちなみに、設定上はバラ組は一学年上なのでチータさんは、しんちゃんたちよりも1つ年上である。

おそらくキレのあるツッコミ役が欲しくてチータさんを採用したのだと思われます。

いつもは風間くんがツッコミ役ですが、チータさんがいることにより風間くんがボケに近い役割に回されています。

 

まとめ

ざっと気になったシーンを上げてみたが、何度見てもヘンダーランドは面白いし完成度が高いですね。

初期のしんちゃん映画はみんな好きですが、個人的にはこのヘンダーランドが一番ですね。

次に、雲黒斎の野望、オトナ帝国の逆襲の順ですかね。

ファンタジー要素とギャグの絡め方とか本当に絶妙ですし、何よりもシナリオ構成がしっかりしていますね。

最近のしんちゃん映画は思い出補正とか抜きに、昔と比べるとどうもなーという感じです。

やっぱり攻めれないのは規制とかの問題もあるんですかね。

昔は鉄板だったオカマ(ホモ)ネタも今やったら「差別だー!!」とかで炎上しそうです。(初期のしんちゃん映画には必ずといっていいほどホモやオカマが登場しますw)

みさえのゲンコツとかグリグリとかも子供への暴力だ云々でいつからかNGになりましたよね。

コンプラ的には本当に面倒くさい時代になってしまいましたね(^_^;)